先月、一乗谷朝倉氏遺跡で２日間にわたり開催された
『越前朝倉万灯夜』
戦国時代に朝倉氏が103年間にわたって
越前の国を支配した城下町跡が
１万５０００もの灯りで照らされました。

イベントの実行委員の一人
福井市の会社員・児玉政信さん（５８歳）。
『日本各地で灯りのイベントをしているけれど
どこも派手やかなイメージ。
しかし、この朝倉氏遺跡の灯りは
とても静かで厳かで他のライトアップイベントとは
違う魅力があると思う」と話します。

越前朝倉万灯夜が始まったのは
１５年前の福井豪雨に見舞われた年。
復興への願いと多くのボランティアへの感謝を込めて
灯りを点しました。
地域の垣根を越えた手作りのイベントで
旧足羽郡の７地区の人たちに
ボランティアが加わり約６０人で企画運営をしています。

児玉さんのアイデアで２年前から
越前朝倉万灯夜に『光る風船』が加わりました。
ボタン電池にＬＥＤライトを取り付けて固定したものを
風船の中に仕込んでいきます。
夜の帳が下りると・・・・
夜空を舞台に１００個の風船が優しい光を放ちます。
その名も『ＡＳＡＫＵＲＡ夢ふうせん』です。

児玉さんは
「こういうイベントがあるよとか
福井にはこんな良いところがあるんだよと
どんどんどんどん県外の人や友達に伝えてほしい。　
地域に誇りを持って、また地元に戻ってきてこういう活動に
協力いただけたらなと思う」とおっしゃっていました。

児玉さんの越前朝倉万灯夜への思いと期待が
風船のように膨らんでいきます。