本のリリックノート
2025.03.29 Saturday
もう4月はすぐそこ。
新年度を迎えます。
1年前の今ごろは
大学の卒業式を終え 一人暮らしの部屋から地元福井への引っ越しを進めていました。
大学生になってからつけ始めた読書記録を見てみると、
学生ラストの一冊がこの本でした。
■三浦しをん 『舟を編む』 (光文社)

膨大な言葉と向き合い、新しい辞書づくりに没頭する辞書編集部の話です。
この本には好きな言葉がたくさん登場するのですが、特に印象的だったものを。
死者とつながり、まだ生まれ来ぬものたちとつながるために、ひとは言葉を生みだした。
言葉は人が思いを伝え合うツールであり、違う時代の人とも記憶を共有できる手段なのだと改めて感じました。
たくさんの言葉を、可能なかぎり正確に集めることは、歪みの少ない鏡を手に入れることだ。歪みが少なければ少ないほど、そこに心を映して相手に差しだしたとき、気持ちや考えが深くはっきりと伝わる。
一緒に鏡を覗きこんで、笑ったり泣いたり怒ったりできる。
「伝える」言葉 というより「伝わる」言葉をその都度選ぶことが大事なのだと感じました。
ちょっと立ち止まって 何気なく口にしている言葉の意味を改めて考えてみたり、
目の前にいる相手に伝わりやすいものはどれか想像できるくらい 一呼吸置いて話し始めたり。
そのためには、自分の心に余裕があることも大事なのかなとも感じます。
最後に 辞書編集部の人たちを表した 大好きな言葉。
有限の時間しか持たない人間が、広く深い言葉の海に力を合わせて漕ぎだしていく。
こわいけれど、楽しい。やめたくないと思う。
真理に迫るために、いつまでだってこの舟に乗りつづけていたい。
言葉によって人と通じ合うこともできれば、人を傷つけてしまうこともある。
それをこわい と感じることもあるけれど、自分の言葉で人に思いを伝えていきたいと感じます。
これからの人生 多くの人と出会う中で 自分のもつ言葉の世界が深く広がっていくのが楽しみです。
新年度を迎えます。
1年前の今ごろは
大学の卒業式を終え 一人暮らしの部屋から地元福井への引っ越しを進めていました。
大学生になってからつけ始めた読書記録を見てみると、
学生ラストの一冊がこの本でした。
■三浦しをん 『舟を編む』 (光文社)

膨大な言葉と向き合い、新しい辞書づくりに没頭する辞書編集部の話です。
この本には好きな言葉がたくさん登場するのですが、特に印象的だったものを。
死者とつながり、まだ生まれ来ぬものたちとつながるために、ひとは言葉を生みだした。
言葉は人が思いを伝え合うツールであり、違う時代の人とも記憶を共有できる手段なのだと改めて感じました。
たくさんの言葉を、可能なかぎり正確に集めることは、歪みの少ない鏡を手に入れることだ。歪みが少なければ少ないほど、そこに心を映して相手に差しだしたとき、気持ちや考えが深くはっきりと伝わる。
一緒に鏡を覗きこんで、笑ったり泣いたり怒ったりできる。
「伝える」言葉 というより「伝わる」言葉をその都度選ぶことが大事なのだと感じました。
ちょっと立ち止まって 何気なく口にしている言葉の意味を改めて考えてみたり、
目の前にいる相手に伝わりやすいものはどれか想像できるくらい 一呼吸置いて話し始めたり。
そのためには、自分の心に余裕があることも大事なのかなとも感じます。
最後に 辞書編集部の人たちを表した 大好きな言葉。
有限の時間しか持たない人間が、広く深い言葉の海に力を合わせて漕ぎだしていく。
こわいけれど、楽しい。やめたくないと思う。
真理に迫るために、いつまでだってこの舟に乗りつづけていたい。
言葉によって人と通じ合うこともできれば、人を傷つけてしまうこともある。
それをこわい と感じることもあるけれど、自分の言葉で人に思いを伝えていきたいと感じます。
これからの人生 多くの人と出会う中で 自分のもつ言葉の世界が深く広がっていくのが楽しみです。