第90回全国高校サッカー選手権は、延長の末、市立船橋高校が優勝し、幕を下ろしました。
最後のホイッスルまであきらめずに走りきる。それが、結果としてアディショナルタイムの同点につながります。
2回戦では市立船橋高校の応援席リポートを担当し、3回戦では四日市中央工業の応援席のサポートをしました。
2回戦の市船も1点リードされている展開から同点に。
3回戦の四中工も1点リードから終了間際に追いついてPK戦でした。
実況経験者として、改めて、サッカーは最後の最後まで分からないということを実感しました。
福井県代表の北陸は、残念ながら1回戦で大分に大敗。
北陸のベンチの傍で見ていた私にとっても、衝撃的な敗戦でした。
これで、県勢5大会連続の初戦敗退。
北陸の選手たちは、最後まで本当に下を向かず、大差にも腐ることなく走りきった姿、心を動かされました。
ただ、厳しいようですが、結果は結果として受け止める必要があると思います。
福井で生まれ育って、一生懸命サッカーをしてきた選手たちの結果。
5大会連続で福井県勢が敗退している現実。
今の状況では、どこが勝ちあがっても、上位進出は難しいのかもしれません。
指導者のみなさんがどう感じたのか?
サッカーをしている小中高校生はどう思ったのか?
高校年代だけでなく、中学、小学生年代も含めた指導やサッカー環境の整備が必要ではないかとも思います。
サッカーにかかわる指導者の皆さんが、この結果を他人事と受け止めずに、一体となって動かないと、
6年後の福井国体でも厳しい結果になるかもしれません。
全国各地に、JリーグやJFLのチームも増えています。
サッカー後進県にならないように、何かを考えるきっかけとなる敗戦になればと思っています。
そんなことをいろいろと考え、福井に帰ってきました。
北陸の選手たちは、ピッチに立った2年生が中心となって、ミーティングを開いたそうです。
丸岡の選手たちは、関東の強豪校との練習試合に臨み、90回大会の準決勝を国立競技場で観戦しました。
すでに、新チームが動き出しています。
悔しさを晴らす、大事な1年がスタートしています。
より一層、各チームを取材しようと思いを新たにした選手権でした。