福島から福井に移り住む川崎葉子さんが本を出版しました。
タイトルは「原発3キロメートル圏からの脱出」(到知出版社 1575円)。
川崎さん一家は東日本大震災の地震・津波・原発事故…すべての被災者です。
あの時何が起こったのか、今何が必要とされているのか。
自らの体験を多くの人に教訓にしてもらおうとペンを執ったそうです。
11日にニュースで川崎さんを特集させていただきました。
本のタイトル通り、自宅は福島第一原発から3キロ。
現在も放射線量が高く、自由に立ち入ることができません。
一時帰宅の際の映像には、被災してからほぼ手つかずの町や自宅が映っていました。
町には動物すらいなくなり、冷蔵庫の傷んだ食べ物には臭いすらないそうです。
川崎さんは被災者のリーダーとして福井で様々な活動をしてきました。
また各地の講演で被災体験を話したり、塾で子どもに勉強を教えてきました。
川崎さんが福井に来て約1000日。
福島に残る義母のことが心配なこともあり、故郷に帰ることを考え始めています。
きっと塾で子どもたちが川崎さんに教わったのは、勉強だけではないはず。
災害の怖さや命の尊さも教わったことでしょう。
以前、川崎さんとお話ししたときに、バイタリティーと睡眠時間の少なさに驚きました。
これからもお体に気を付けて、ご家族や故郷の未来のために活躍して頂きたいですし
本もぜひ読ませていただきたいと思います。
縁があって福井に避難した川崎さんが感じる教訓や願いを受け止めたいものです。